イタリアンやビストロを偏愛中の日々。
またクヨールさんに戻ってきました。
先週は行けなかったので約2週間ぶり。
「おひさしぶりです」なんてシェフに
言われちゃって何だかさーせん！
【前菜：しめ鯖の炙りと水茄子、春菊のサラダ】
光り物大好き人間としては、
メニューに「しめ鯖」があったら
頼まざるを得ない。
ていうかしめ鯖て！
クヨールさんは和の要素も強いけど、
しめ鯖て！！
最高じゃないか！！！
そして私がトップレベルに好きな野菜、
春菊まで！！！！
最高かよ！！！！！
皮目を焼き上げられたしめ鯖様が、
春菊や水茄子の森の中にたたずんでおられる。
ひとまずしめ鯖をパクン。
う、うまいいいぃぃぃ！
シェフ特製の大葉のドレッシングをまとった
しめ鯖様は、レアなしめ加減と香ばしい皮目が
良いコンビネーションで
歯ざわり・舌ざわりの快楽を運びなさる。
艶々と濡れた肌は、たまらなくセクシィ。
そして春菊と共に口に運ぶと、
しめ鯖様の青魚系の良いクセと
春菊様のハーブ系の良いクセが
これまた良いコンビネーションで、
複雑な香味を生んでこれまたたまらん！
食べ進める合間に
スライスされた水茄子を口に含めば、
爽やかな水分と甘みで
舌をゼロ地点に戻してくれ、
また新たな気分でしめ鯖様一行を堪能できる。
「めっっっちゃくちゃうまいです！！！」
と店員さんに伝えること不可避。
【パスタ：牛ひき肉と白菜のボロネーズ スパゲティ】
粉チーズを山肌の粉雪のようにまとい、
甘い肉の香りと共に登場。
やはりクヨールさんのパスタは
噛みごたえが抜群に良い。
アルデンテと言ったらそれまでなんだけど、
もうそこにしかない絶妙な一点めがけて、
キッチリ最上の火入れを施してくる。
そして具材に目をやれば、
ひき肉の塊が大きい。
口に含むとトマトソースの酸味を
ハッキリ感じながら、肉の旨味が押し寄せる。
白菜のジューシィさも楽しい。
クヨールさんのパスタは美味しすぎて
ゆっくりと味わってしまう。
そしてボロネーズならではの濃い旨さを
堪能しながらも、食べ進める後半でも
まったくしつこくなく飽きずに
食べられていることに気づく。
フレンチと似ているようでいて、
イタリアンは意外と足し算ではないように
思うけど、クヨールさんはそれが顕著。
足し算と引き算、押して引いてのバランスが
絶妙で、だから食べ疲れない。
ちょいとはしたないけど
美味しいパンでお皿のソースをぬぐって
ごちそうさま。
食後にハーブティー。
芳しい香りでリラックス。
いやー。
やっぱすごいわ、クヨールさん。
基本的に女性のお客さんが多いけど、
身なりのキッチリした中年リーマンというか
食に一家言ありそうなビジネスおじさまが
一人でカウンターにいたりする。
食いしん坊がひとりでに集まるお店。
いろいろ巡った後で
クヨールさんに戻ってきたら、
やはりずば抜けていることがハッキリした。
食材の意外な取り合わせの上手さ。
味つけや火入れの絶妙なバランスが生む旨さ。
サービスも含んだ食体験としての美味さ。
まだまだ通うことになりそうだなこりゃ！
★4.5
CUJORL （イタリアン / 渋谷駅、神泉駅、代官山駅）
昼総合点★★★★☆ 4.5
