「今日はニシンを酢締めにしたものがありますが、いかがですか?」
クヨールさんに入店してメニューを
見ていたところ、シェフからそんなご提案が。
昨日いただいた「しめ鯖」に、
私がいたくカンドーしていたのを
覚えていてくれたみたい!
クヨールさんに行く道中、
「今日もしめ鯖にしようかな〜」
「でも違うのも食べたいな〜」
なんて考えてたから、
ニシンの酢締めなんてミラクルな一品だわ!
迷わず
「お願いします!ありがとうございます!」
と返答。
【前菜:ニシンの酢締めと水茄子、春菊のサラダ】
ニシン、水茄子、春菊、トマト、ミョウガ。
そして子持ち昆布。
え?子持ち昆布??
「子持ち昆布も付けました」
だなんてシェフ!ありがとうございます!!!
サービスももちろん嬉しいけど、
お店の人とこうコミュニケーションを
取れるようになるのが、
何よりのしゃーわせだわね。
さて、まずはニシン。
きれい。
身に透明感が感じられて、
食べる前から一級品であることがわかる。
口に含むと、青魚特有の豊かな旨味が
じわわっっとにじみ出る。
そこへ春菊。
やっぱり、合うなぁ……
絶の妙。
おこがましいけど、
おそらくシェフの味の好みと
わたくしの味の好みが似ている気がする。
さらにミョウガ。
ミョウガて!これまたワイの大好物。
ニシンと春菊の中にあっては、
合わないわけがないよね。
トマトは甘く、
子持ち昆布はぷちんぷちんとはぜる。
そうか、子持ち昆布ってニシンの卵か。
んでは親子丼だなこりゃ。
いやー、美味しい。
タイトルに「イタリアン」と書いてるけど、
もう「クヨール料理」だわね。
【パスタ:桜海老と白菜、大葉のオイルソース スパゲティ】
なんだろう。
なぜか懐かしさを感じる……
そうだ。
実家で母がつくってくれてた、
「塩味」のスパゲティだ。
「スパゲティ、何のソースがいい?」
と聞かれていたわたくしは、
かなりの確率で
「塩!」
と答えていたっけ。
ミートソースでも
ナポリタンでもなく。
ペペロンチーノでも
アーリオオーリオでもなく、塩味。
もちろんクヨールさんのパスタだから、
繊細かつ豊かな味がする。
でも、母を思い出した。
琴線に触れまくるお店、クヨール。
唯一無二の、素敵なお店。
★4.5
CUJORL (イタリアン / 渋谷駅、神泉駅、代官山駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5