渋谷・表参道ランチ 偏愛日記

渋谷ではたらくコピーライターの日記です。フードライターとしても活動中。

【イル・パチョッコーネ・カゼイフィーチョ(イタリア料理)@表参道|いい後味。】

こちらは職場の元先輩に教えていただいたお店。

何度かお店の前を通った時に、

気になっていたお店でもありました。

 

幹線道路沿いにあり、『 T R A T T O R I A 』

という黄文字の看板が目を引きます。

モッツァレラが有名なようで、

お店で製造しているとのこと。

外からもその工房が覗けます。

 

 

店内に入ると、

一階はウェイティングスペース&カウンター席、

二階がメインとなる客席でした。

 

木材の茶、漆喰の壁の白、

ギンガムチェックのテーブルクロスの赤。

トラディショナルなトラットリアといった風情。

 

ダンディーな異国の店員さんもいらっしゃって、

イタリア語も飛び交い、雰囲気抜群。

 

開店と同時に、

1名、2名、2名、3名、6名、8名の

お客さまたちが次々に席についておられました。

すごい人気です。女性率90%以上。

 

 

【自家製モッツァレラ・フレスカとトマトのサラダ カプリ風 税込1,100円】

カプリ風、つまりカプレーゼですね。

そして「フレスカ」はフレッシュのイタリア語。

「できたてのモッツァレラ」という意味ですかね。

 

提供されるとバジルの鮮烈な香りが漂います。

いい先味。

お皿にはゴルフボールをふた回り大きくしたような、

球形のモッツァレラがゴロンと2つ。

これは……ナイフの入れがいがある。

 

ムニムニと切り裂き、

まずはモッツァレラのみでいただきます。

歯を入れると、ムニュニュンと密度が高い。

おお……いいですな……。

爽やかな旨味だけが通り過ぎていく……。

 

次にトマトとバジルも共に。

合う、合う、合うぅ……。

本当にこの組み合わせは

何度食べても凄いですよね。

風土が生み出したものは、自然に、おいしい。

何の矛盾もない。

 

モッツァレラのボリュームが本当にたっぷりで、

トマトが足らなくなるほどでした(笑)

何とも気分のいい前菜。

 

 

【本日のおすすめパスタ:自家製ストラッチャテッラとトマトソースのスパゲッティ 税込1,100円】

「ストラッチャテッラ」は、

モッツァレラと生クリームを混ぜたものとのこと。

(ブッラータのトロトロ部分だけを

 集めたもの、というのもあるようです) 

 

注文時に、

「両方とも(前菜もパスタも)モッツァレラに

 なってしまいますがよろしいですか?」

と笑顔が気持ちいい店員さんが

サジェスチョンしてくれましたが、

ええ、ええ、いいですとも。

今日はモッツァレラを堪能させていただきます。

 

さてさて、やってきたお皿は、

見た目からしてもう食欲をそそる一品。

トマトソースをまとったスパゲッティの上に、

白きソース=ストラッチャテッラが

雪のようにたたずんでいます。

 

まずはトマトソース部分をば。

おいしい……。

トマトの旨味と酸味がしっかり活きていて、

パスタは弾性と粘りが強く、

かみしめていて快感。

このままトマト部分だけで

食べていきたくなってしまいそうでした。

 

いざ、ストラッチャテッラ。

パスタと共にいただいてみると、

レイヤー構造が豊かというか、

単なる「トマト+クリーム」ではなく、

「トマト+クリーム+モッツァレラ」を

ちゃんと実感できるので、

フォークですくった場所ごとに

味にグラデーションがあって、

普通のトマトクリームより

食べ飽きない気がしました。

 

とはいえかなり濃厚なので、

それを食べ続けるとややヘビー。

そこでまたトマトソース部分だけに

戻って食べると、いい口直しに。

 

紅白の味を交互に食べて、最後まで楽しめました。

これまたかなりのボリュームですな。

 

◆ 

 

これにフォカッチャ、 チョコレートのケーキ、

ドリンク(ハーブティーを選択)も付きます。

かなりの満腹でごちそうさま。

 

 

しばしぼーっとしていると、

「ダイジョウブ?オイシイ?」

と異国のダンディーなカメリエーレさんが

声をかけてくれました。

「とってもおいしかったです!」

と笑顔で答え。

 

そんな会話が、いい後味。

 

★3.5