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【日本の素材を活かしたクラシックで骨太な
フレンチ】と掲げるラ・ブランシュさん。
表参道駅から徒歩10分。1986年オープン。
毎年恒例、遅めの夏休み。の後夜祭。
本年テーマ「歴史あるフランス料理店探訪」
としてやってまいりました。
シェフの田代さんは1950年生まれ。
29歳で渡仏し研鑽を積み、帰国後銀座の
仏料理店のシェフを経てこのお店をオープン。
店名の「ブランシュ」は仏語で「白」。
「常に真っ白な気持ちで」という意味を
込めているそうです。
【親父シェフ3人 フランス料理にもの申す
田代和久 北島素幸 谷昇】
という本も物凄く面白かった!
フランス料理行き始めの頃に訪問して、
たいそう感銘を受けました。
いまお伺いした感想はいかに。
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◆ 料 理 ◆
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【シェフおまかせ料理】税サ込7,260円
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■パンドカンパーニュ、豚肉のリエット、
自家製アーモンドパン
リエットはなめらかでスーッと口溶けよく。
自家製パンは風味豊かでホツホツ食感も楽しい。
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大根のマリネ、青リンゴ、ハーブのジュレ
自然の息吹が吹き抜ける。
味覚が心地よく開いていく。
[紅くるり大根とは]
赤い大根。中がまだらな紅芯大根に対して
こちらは中まで真っ赤。
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たっぷりのムール貝がうれしい。
旨味が色濃く出たスープもごちそう。
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■魚料理:極上の鰆(さわら)のミキュイ、
鰆のタルタル、フルーツのタルタル、
ビーツとマスタードのソース
ガリッと香り高い皮目となめらかな身の協奏。
鼻に抜ける典雅。まさに極上の一皿。
[ミキュイとは]
半生に仕上げる調理法。
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■肉料理:蝦夷鹿のソテー、赤ワインのソース
ミシッとした肉質。野趣香り立つ味わい。
つけあわせの野菜はみずみずしく。
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■デザート:ベルギー産チョコレートの
ムースとアイス
ムースは塩味と胡椒が効いて大変奥深い。
アイスもふわりと愉しませる。
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■コーヒー、小菓子、ハーブティー
コーヒーは深煎りでコク豊か。小菓子も
気が利いて。ハーブティーは香りに陶然。
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◆ 雰 囲 気 & 接 客 ◆
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クラシカルで風格漂う店内。毎日活ける花。
自然体で温性ある接客に心やわらぐ。
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◆ ま と め ◆
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店内は長年通い慣れたお客さんたちが何とも
温かなムードを醸し出されていました。
料理、サービス、空間。
すべてが完成された調和を保っています。
このなかですごす時間が、何よりも心地いい。
というわけで
『揺るぎない調和と幸福な時間が流れる』、
そんなお店です。
★4.5