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【素材や生産者、ゲストへの“感謝”の気持ちを
胸に北海道の大地の恵みを一皿に込める
円熟のフレンチ】と掲げるオカモトさん。
表参道駅から徒歩10分。2012年オープン。
店名の「ルメルシマン」は「感謝」の意。
シェフの岡本さんは1965年生まれ。
ホテルニューオータニ、シェ・イノと
キャリアを重ね、1995年に渡仏。
三ツ星店で研鑽を積み、帰国後数店の
料理長を経てこのお店をオープン。
出身地である北海道の食材をふんだんに使い、
ソースの名手であるシェ・イノの
井上シェフの矜持も引き継いでおられます。
フランス料理を行き始めた頃に訪問して、
たいそう感銘を受けました。
いまお伺いした感想はいかに。
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◆ 料 理 ◆
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【スペシャル】税サ込7,260円
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■本日のアミューズ、パン
ずわい蟹。パンとカルピスバター共々上質。
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■選べる前菜:ポワロー葱のテリーヌ
地鶏レバームースとトリュフのヴィネグレット
スペシャリテ。とろりとした葱。酸味が
効いたソースと濃醇なレバーで他にない味覚。
[ヴィネグレットとは]
いわゆるフレンチドレッシング。
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■前菜:フォアグラのポワレ
リゾットと甘口シェリー酒のソース
外側がカリッとしたフォアグラ。パルメザン
香るリゾット。甘深いソースで妖艶に。
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■魚料理:北海道産 鮮魚のポワレ
ロワイヤルソース
平目。ソースが大変素晴らしい。濃厚なのに
かろやかに弾むようなキレのよさ。
[ロワイヤルソースとは]
シャンピニオン、エシャロット、バター、
ベルモット、ワインビネガー、魚の出汁
などからつくる甘酸っぱいソース。
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■肉料理:本日のお肉料理 北海道産 仔羊
もも肉ロースト、ばら肉煮込み、ソーセージ、
ベーコン。仔羊をまさに堪能。野菜も力強い。
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■小さなデザート
チコリコーヒーのババロワ。
チコリの粉も添えて。甘くほろ苦い。
[チコリコーヒーとは]
チコリ(ヨーロッパ原産のキク科の野菜)
の根を乾燥・焙煎したコーヒー。
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■ワゴン デザート
アイス以外の全種盛り。
林檎のタルトタタンが白眉。
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■コーヒー(又は紅茶)
酸味の効いたコーヒーで
爽やかにフィニッシュ。
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◆ 雰 囲 気 & 接 客 ◆
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モダンで美しい店内。空気も澄みきる清潔感。
接客は第一級。麗しい気分で過ごせる。
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◆ ま と め ◆
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前回もそうでしたが、予約電話にシェフ自ら
出てくださり、そのご対応が大変快活で
心地よいんです。この時点で惚れます。
ナプキンはタキシードのように
折りたたまれていてお茶目。
料理はクラシカルでガツンと脳天に。
サービスは厳かかつ和やかに。
一皿少ないコースだと5,000円を切るという
ハイパー価格。そちらもお勧めです◎
あらためて、フランス料理の大いなる
スタンダードだと感じました!
というわけで
『フランス料理の大いなるスタンダード』、
そんなお店です。
★4.5