一度目の訪問は貸し切りで入れず。
二度目の訪問は予約満席で入れず。
三度目は電話したが満席で入れず。
ようなフラグ立て感が満載のなか、
四度目の正直で予約完了。ついに入店。
表参道駅A4出口からほど近い、
一軒家レストラン「エトゥルスキ」さん。
初秋に伺って素晴らしかった青山学院前の
イタリアン「ビス トリス」さんのシェフが
こちら出身ということ&前菜が私の大好物、
「ビュッフェ形式」ということで訪問。
外観は緑と花が盛大に生い茂り、
建物が覆い隠れるほど。
表参道にあって独特な存在感を放っています。
◆
入店して名前を告げると、
2Fを予約していたので(1Fと2Fでメニューが
異なり、2Fのほうがカジュアル)、
サービスの方が店内のエレベーターまで
案内してくれます。
エレベーターに1人乗るわたくし。
2Fでエレベーターの扉が開くと、
先ほどのサービスの方が
平然と目の前にいらっしゃる……
このパターンか!
席に案内され、まわりを見回すと、
天井が高くなんとも気持ちいい。
天井や梁は木材で構成され、
その温かみもあってとっても落ち着きます。
◆
ランチはA、Bの2種類。
Aは「前菜の盛り合わせ」「パスタ」
「デザート」「カフェ」で税込2,500円。
BはAに「メインディッシュ」が加わり
税込3,800円です。
Aを注文。
うすうす気づいてましたが、
どうやらランチビュッフェは無くなったもよう、、、
店員さんに伺ったところ、
昨年まではあったようですね。
ほどよき重みのあるカトラリーには
「SANT ANDREA」との刻印が。
調べたところ約30年の歴史がある
ブランドのようです。
◆
【前菜盛り合わせ】
■セロリの温かいひとくちスープ
■ブッラータとトマトのカプレーゼ
■バーニャカウダ
■仔牛のロースト トンナートソース
■秋刀魚とジャガイモとベーコンのテリーヌ
スクエアのプレートにバラエティ豊かな5品。
一品一品から上質オーラが発せられております。
《食いしん坊豆知識:ブッラータ》
イタリア原産のフレッシュチーズで、水牛か牛の乳が原料。モッツァレラよりさらにクリーミー。賞味期限はわずか48時間。
《食いしん坊豆知識:バーニャカウダ》
バーニャは「ソース」、カウダは「熱い」を意味するので、バーニャカウダソースと言うと「熱いソースソース」になってしまうので注意。(チゲ鍋と言うとチゲ=鍋なので「鍋鍋」になる的な)
《食いしん坊豆知識:トンナートソース》
イタリアでは定番のツナのソース。仔牛と合わせることが多い。
◆
まずはセロリの温かいスープ。
自然な甘味に喉が鳴る。
カプレーゼはなんといってもブッラータが秀逸。
とろーり&なめらかな食感が口福です。
バーニャカウダはアンチョビの香りと旨味が
濃密でいてしつこくなく食欲そそりまくり。
仔牛のローストはトンナートソースが
フルーティーさすら感じさせて爽やかなり。
最後にテリーヌは秋刀魚の自己主張を
じゃがいもが良い感じにとりまとめているぅ。
◆
前菜に満足しつつ、
しばし待つとパスタくんの登場です。
【パスタ:スパゲティ ポモドーロ】
3種の中から選べましたが、
このベーシックな品に興味がわいて注文。
トマトソース+フレッシュトマトをまとった
けっこう太めなスパゲティくん。
ムッチンとした歯応えに心躍る。
ソースは自然でいてなおかつ奥行きもある。
なんとも温かい気持ちになるパスタでした。
◆
【デザート】
■薔薇のジェラート
■チョコケーキ
■ぶどう
薔薇!のジェラートは
ほんとうに薔薇がよく香り立つ。
甘すぎずスーッと喉を通っていきますな。
対してチョコケーキは
思い描く期待に応える濃厚さ。
満ち足り感をググッと上げますね。
◆
食後はいろいろ選べましたがカフェラテをば。
上・等。
こんなのひさしぶりにいただいたかもしれん。
◆
ビュッフェはなかったけど、
ゆっくりとこの世界にひたれて
逆によかったかも。
リストランテではあるものの、
そこには緊張ではなく、
ひだまりのような安寧がありました。
★4.0