前店「deco」には何度か行きましたが、
「LATURE(ラチュレ)」と名を変え
2016年に移転・再オープンしてからは初訪問。
「LATURE」とは“自然の雫”という
意味を込めた造語とのこと。
朝露、野菜の水分、果汁、肉汁など、
自然への敬意と感謝を表しているそうです。
ジビエ料理で有名なこのお店。
何度も予約を試みましたが当日予約は難しく、
ようやく初訪問となりました。
(今回は当日電話で11:30〜12:45という
時間制限付きで何とか予約がとれました)
◆ 店 内 ◆
地下ながら明るい光が差し込む店内は、
わりとこじんまりしたつくり。
シックな配色でまとまっています。
カウンター4席、
4人がけテーブル1卓、
2人がけテーブル5卓。
(COVID-19対策での
レイアウトかもしれません)
厨房はシェフ含めて6名。フロアに2名。
料理のお値段が控えめなのにこの人数とは……
驚きです。
位置皿(座る位置を示す皿)代わりに、
天面が透明で中に様々な植物が入った木箱が
置かれています。
カトラリーは
クチポールやシャンブリートリオなど。
メインで使うナイフは藤次郎で、
ラチュレのロゴ入り。
柄は美しい木目でしっとりと手になじみ、
刃の切れ味は大変鋭く使いやすかったです。
◆ 料 理 ◆
(黄色いメガネのおっさんが映ってますがお気になさらず)
【Menu LATURE(4,800コース)…税サ込5,808円】
■アミューズ2:かぼちゃの冷製スープ 猪ベーコン添え
■パン
■前菜1:初ガツオのたたき
■前菜2:ジビエのパテアンクルート
■メイン:岩手県産 南部高原豚のロースト
■デザート:メロンパフェ 生ハムチップ添え
■ドリンク:コーヒー(or 紅茶)
■小菓子:猪脂のフィナンシェ
卵白の代わりに鹿の血を使った生地に、
挟まれたスペシャリテ。
甘じょっぱく複雑な味わいで余韻が長い。
■アミューズ2:かぼちゃの冷製スープ 猪ベーコン添え
マカロンと共に供されるひと口スープ。
カリカリの猪ベーコンの塩味と食感が
アクセントに。
■パン
小ぶりなハード系パン。
外はガリッと、中はモチッと。
心地よい食味で、食べ終えると
サッともう一つ提供してくれました。
■前菜1:初ガツオのたたき
初ガツオにオカヒジキや紫蘇の花などが
美しくあしらわれて。
透明なソースはトマトベースで、
緑色のローズマリーオイルが点々と浮かぶ。
かつおだしも使われているそうです。
カツオの皮目の香ばしさがたまりません。
あっさりしながら滋味深く、
食欲を盛り上げる良い前菜。
■前菜2:ジビエのパテアンクルート
こちらもスペシャリテ。
鹿、熊、猪、穴熊を使ったパテ。
フォアグラや鹿のコンソメゼリーもIN。
ウドのピクルス、アメリカンチェリーも
添えられ、口直しやパテと共に食して
飽きずに楽しめます。
奥深い味わいで、これだけを
30分くらいかけてゆっくり味わいたいくらい。
■メイン:岩手県産 南部高原豚のロースト
ほんのりピンク色の豚くんが2切れ。
1切れでも納得、くらいのサイズなので、
存分に堪能できるボリューム感です。
ソースは赤ワインをベースに
なんと山椒を加えたもの。
付け合わせは、ジャガイモ、玉ネギ、
カブ、ズッキーニなど。
豚にナイフを入れると(すごい切れ味!)、
しっとりきめ細かな肉質が
その時点で伝わってくるよう。
ソースなしでも十二分な味ですが、
ソースと共に食すと無言になる旨さ。
豚の心地いい塩味と、
ソースによる甘味と酸味を、
山椒がピリリと引き締めます。
■デザート:メロンパフェ 生ハムチップ添え
下からブラマンジェ(牛乳をゼラチンなどで
固めたもの)、メロン、ディルの花、蜂蜜アイス、
生ハムを乾燥させたもの(生じゃないw)。
甘いだけではない、楽しいデザート。
■ドリンク:コーヒー(or 紅茶)
コク深くてほっと一息つけます。
■小菓子:猪脂のフィナンシェ
猪の脂で焼き上げたもの。
「シシナンシェ」と
おっしゃっていました(笑)
◆ 接 客 ◆
標準的な感じ?
もう少しだけゆっくり喋っていただけると、
メニュー内容が頭に入りやすいかもしれません。
(でも特にわるくないですけども)
◆ ま と め ◆
メインは豚だったので、
ジビエの本シーズンである秋〜冬に
もう一度訪問したいと思いました。
ジビエなどを
手の届きやすいようリデザインしたような、
創意溢れる希有なお店かと。
というわけで
「ジビエなどの滋味をスマートにいただける」、
そんなお店です。
★4.0
◆
グルメブログランキング、現在69位!
こちらをポチると順位が上昇!
よろしければご支援お願いします!
↓