月に1度か2度の、お勉強ランチ。
青山学院大学前にある、
30年以上の歴史をもつレストランへ。
今年で御年70歳になるレジェンド、
田代和久さんのお店です。
満を持して初訪問。
幸運なことに当日予約でいけました。
◆
店内はクラシカルで非常に落ち着きある趣き。
調度品には風格が漂い、
テーブルには可愛らしい花。
毎日マネージャーの岡部さんが
活けているそうです。
◆
【お昼のコース 税サ込7,220円】
オードブルが一皿だと6,000円、
ニ皿だと7,800円。6,000円を選択。
これに消費税とサービス料10%が加わります。
使い込まれたカトラリーは、
それだけでお腹がすくシズルたっぷり。
前菜にはクリストフル。
魚料理にはノリタケ。
肉料理にはラギオール。
デザートは再びクリストフル。
■パン、豚肉のリエット
ココットにみっしり詰まったリエット。
とてもなめらかで、スーッと口溶けよく、
美味しかった記憶だけが残ります。
自家製のくるみパンも登場。
熱々でこれまた幸せな味。
シャーベット面白い……
玉ねぎの風味や旨味が結晶化。
トマトは鮮烈で背筋シャッキリ。
■オードブル:イワシとジャガイモの重ね焼
食べてみたかったスペシャリテ。
イワシとジャガイモをベーコンで包んだ
テリーヌ。
トリュフが香り、アンチョビのソースが乗る。
小さなカップに入った
口にしながら食べるとのこと。
イワシ、ジャガイモ、ベーコン。
それぞれの味がするのに、
それぞれの味だけではたどり着けない、
独自の美味しさがありました。
なんでしょう、この不思議な感覚……
素朴な材料の調和と昇華……
そうだ、あれだ……
私の頭には、
『江戸前』という三文字が浮かびました(笑)
(身の回りの素材に仕事を施す、という意味で)
■本日の魚料理:甘鯛のカリカリ焼き
皿の上には、ロールキャベツのように
キャベツが鎮座。
ナイフを入れると、下から甘鯛が登場。
ウロコはカリカリ、身はふうわり。
やさしい野菜のソースが融和をもたらす。
■本日のメイン料理:鴨のパイ包み
一口食べて、陶然となってしまった……
この感覚は、鶴八(現 はる駒)で初めて
鯵を食べたときの衝撃と同じかもしれない……
黒々とした塊。
大きさはそれほどなく、
ゴルフボールを二回り大きくしたくらい。
ナイフを入れる。
ソースをからめる。
口に入れる。
陶然。。。。。
鴨が、パイが、ソースが、
化学反応を起こして、
美食になっている。。。。。
私は日本料理や鮨、天ぷら、蕎麦が
好きなのですが、
フレンチの底力をここにみました。。。。。
■デザート:バナナのパルフェ
バナナをそのままアイスにしたような。
バナナ感満載。
けれどこれも当然バナナだけでは
たどり着けないところに行っている。
面白いなぁ、フレンチ。
■コーヒー&小菓子:スパイシーガナッシュ、ヘーゼルナッツのクッキー、八角のグラニテ、クレームブリュレ
薫り立つコーヒー。
どれも気が利いている小菓子。
余韻に浸りながらごちそうさま……
◆
とっっっても、よかった……
調和し、和む、ひだまりのようなフレンチ。
いい、お店。
★4.5
◆
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