渋谷・表参道ランチ 偏愛日記

渋谷ではたらくコピーライターの日記です。フードライターとしても活動中。

【ブラッセリー クール(フランス料理)@渋谷|静かに、雄弁に。】

本日はおそひる。というわけで、

ランチを15:00までやっているこちらへ。

東急文化村、そして昨日訪問した

カレーのリトルショップのすぐ近く。

 

訪問はおそらく4〜5年ぶりかな……

健康のためにお肉を食べるようになって

(以前は魚・蕎麦・和食中心)、

あちこち調べているうちに、

そういえばここ良かったよなぁ、と思い出し。

 

Facebookで仕込みの様子などを

精力的にアップされていて、

とても興味深かったのもあります。

 

 

階段付きの気持ちの良いテラスを通って入店。

店内に余計な装飾はなく、

真摯ないさぎよさを感じる。

流れるモダンジャズも、

おそろしく控えめなボリューム。

 

厨房に目をやると、清潔のひとこと。

ステンレスはどこもキランと輝き、

厨房とカウンターを隔てるガラスには

油どころか一点のくもりもなく、

限りなく透明に近い。

(ブルーではない

 

 

ランチはオードブルとメインを

それぞれ4種の中から選んで、税込み1400円。

値段は前回訪れたときから変わっていない……

すごいですな……

 

この日のメニューは下記。

 

〈オードブル〉

■サラダCoeur.

■野菜の蒸し煮冷製

■パテ ド カンパーニュ

■フランス産フェザンヌ(雌キジ)とフォワグラのパテアンクルート(+¥1400)

 

〈メイン〉

■鶏モモ肉のコンフィ

■エゾ鹿と玉ネギの煮込み チーズがけ オーブン焼き

■熱海産ウリ坊(子イノシシ)のバロティーヌ(+¥1400)

■青森産真鯛のソテー

 

フェザンヌとウリ坊が激しく気になったけど、

そうするとランチ3回分になってしまうので、

泣く泣く回避……

 

パテカンとエゾ鹿をチョイス。

1400円でパテカンとジビエが選べるとは……!

 

 

【パテ ド カンパーニュ】

緊密で正統で、

ナイフを入れるとみっちりとした手応え。

口に含むとレバーが香り立ち、

肉の旨味と脂がどっしりと舌に乗る。

おいしい。。。。。

セロリやヤングコーン、カリフラワーなどの

ピクルスはきっぱりと酸っぱく、

味の振り子として大変素晴らしい仕事をする。

いやすごいわこれ。。。

これだけで1400円の価値があるような。。。

 

【エゾ鹿と玉ネギの煮込み チーズがけ オーブン焼き】

エゾ鹿の深い深い色合いと、

付け合わせのニンジン、ブロッコリー

ジャガイモなどの鮮やかな色の対比が美しい。

エゾ鹿からは「獣を食する」という

独特な原初の充実を感じられる。

噛み締めるほどに旨い。旨い。

むさぼりつくすように平らげた。

 

 

うーむ。

やばいですね。

ハマってしまいそうですね(笑)

 

店名のクール(couer)とは、

フランス語で「心」という意味。

 

接客が無愛想?みたいなクチコミが

あるようですが、

私の印象はちがうなぁ。

 

静かなジャズのような接客があってもいい。

だからこそ際立つ、

皿に込められた雄弁な「心」。

 

料理と対話する。

そんな寡黙で濃い時間を、

ここではすごせる。

 

いい、お店。

 

★4.5